2019 SEPTEMBER

 

   
 
 
 
 
今年も新制作の季節になり六本木の新国立美術館に行く。大きな会場に絵画、彫刻、スペースデザインの3部門の膨大な数の作品が広がり、来場者は作品の間を自由に歩きながら真近で見ることが出来る。屋外の展示は秋の空をバックに気持ちの良い空間、日本では珍しい自由な雰囲気の展覧会。厳選な審査を通るまでの皆さんの地道な努力を想い 熱い気持ちになる。母の親友である画家の佐野ぬい氏の鮮やかな作品を前に記念写真をご一緒する。

 

 

   
 
 
9月に入るとパリも東京も各劇場のシーズンが始まり次々に年間スケジュールが届く。N響のプログラムはコラムやインタビュー記事も充実、本としての読み応えもあり、さまざまな演目の解説も興味深くディクショナリーのように時々開く楽しみな一冊。

 

 

   
 
 
香港の取引先から頂いたターコイズの専門書、「石より重い」写真集。採掘や加工のプロセスも興味深く取れる場所によって違う微妙な色のバリエーション、天然石はやはり奥が深い・・・。

 

 

 
 
イタリア人の友人も帰国を明日に控えいよいよ滞在最後の日、赤坂の虎屋にご一緒する。和菓子のお土産を買い茶寮でお茶とランチを堪能した後は地下のギャラリーへ。京都から東京に出店して150年、昨年リニューアルオープンした店内は吉野の檜がふんだんに使われている。書家・高橋里江(りこう)氏の特別展「末は大海」、熟練の職人が漉いた和紙を舞台に4メートルに及ぶ大作、文字に熱い思いを込め魂をかけた作品の数々を拝見する。

 

 

 
 
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根津美術館にリニューアルオープン10周年記念の「美しきいのち 日本・東洋の花鳥表現」を見に行く。色も形もとりどりの花や鳥を描く花鳥画の歴史や狩野派、円山四条派などさまざまな流派の違いとその流れを学ぶ。お庭に出ると観たばかりの絵かと思う木々が揺れる美しい美術館、東京の真ん中とは思えない鬱蒼とした緑と静寂に癒される。
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